20年間成長しない姉と私の喧嘩
私はすぐに何でも使いたがる性格なので、コレクター魂はあいにく持っていません。
いいものを買ったり、頂くとすぐに使ったりしないとどこかになくなってしまうし、「今その時」に価値があると思っているので、すぐに開けて使ってしまいます。
姉は私の真逆の性格でコレクターです。
昔からなんで使わないのだろうと思うようなものでも集めていました。
そして、去年の大晦日の日、部屋を掃除していたら姉が私の部屋に入ってきました。
ほこりまみれの姉が嬉しそうに「ねえこれ見て!」と私に何かを持って近寄ってきました。
よく見るとそれは姉が小さいころに集めていたシールの数々でした。
小さなころ、買い物に行くと可愛いシールを買ってくれた母。
私は買った瞬間ぺたぺたノートやティッシュ箱、筆箱に貼ったのですが、姉はそれをコツコツと集めていました。
私がきゃあきゃあ喜ぶ姿を横目で見て、前から集めているシールを綺麗に箱にしまい、満足そうな姉。
そんな対照的な姿を見ていた母は姉に少しは使ってみたらどうかと聞いたのです。
すると、その時姉は「もったいないから取っておくの。」と言っていました。
それが今になってわんさか押入れから出てきたのです。
もう20年くらい経っているからか分かりませんが、私が手にしたシールを一つはがすともう粘着力も少なくすぐに剥がれてしまいました。
でも、その剥がれた瞬間、怒りがあふれだした姉は「あんたは昔からそうやって美味しいところを持っていくんだ!」と私に言ってきました。
いい年した女が二人で大喧嘩。
「こんなのいつまで経っても取っているほうがおかしい!」と叫ぶ私。
20年経っても、コレクターの心を理解できない私はあの時からずっと成長していないのかもしれません。