ロマンチックな船旅を夢見て

船旅って言葉だけでロマンチックな印象があります。
映画の影響もあるのかもしれませんが、豪華客船で優雅に過ごす時間は、やっぱり彼とのんびり過ごしたいと思ってしまいますね。
たとえ豪華客船でなくても、国内であってもいいなんて思ったことと、車を一緒に運びたいと思ったことの2つが重なり、大阪からフェリーで九州へ行くことになりました。

いつもなら、空港や駅にいくのに、今回は港です。
運良くさほど天気も悪くなかったので、気持ちよく乗り込んだのです。
部屋はさほど大きくは、ありませんが一応個室にしました。
ちょっと贅沢です。
船が出発して、まもなくするとこの揺れってずっと続くんだなというのを理解し始めました。
やっぱり慣れない揺れなので、気持ちの良いものではないのです。
とはいえ、なんだかんだと言いながら少しずつこの揺れにもなれた頃には、かなり沖にいました。
この船の航路は、外海へ出ないので、基本的には、穏やかな船旅です。
これが外海だと、大変なのだそうです。
そうです、ロマンチックなんて言っていられないのです。
とはいえ、快適に時間は過ぎていきましたが、やっぱりうねりにはほとほと困り果てました。
地面が揺れているのですから、起きていてもねていても、うねりを感じてしまうのです。
せっかく二人旅でしたが、とりあえず、陸に上がったら旅を楽しもうということになり、できるだけおとなしくしていた二人です。
その約束通り、陸に上がってからの旅は、ちょっと雰囲気もあってすてきでしたけどね。

たくさん楽しみを作って日々を頑張る

旅行をたくさんしてきました。子どもはそれをしっかり覚えています。楽しみがあるから頑張れると思います。

子供がまだ5、6歳だった頃、本当に色んなところに旅行しました。
実は、私は結婚した後は旅行などすることに否定的。
何だか贅沢は良くないように勝手に信じていたのです。
結婚したら、欲を抑えて贅沢はせずひたすら子育てと旦那様を支えること。
そんないつの時代の話しだろうかと思うようなルールを勝手に作り、それに合せて生きてきたのです。
でも、あることをきっかけにそれをやめました。
私のくだらない自己満足に、周りを巻き込んでいたことに気付いたのです。
それからは、慌ててと言ったらおかいいかもしれませんが、子供をたくさん楽しいところへ連れて行きました。
横浜の美しい夜景を眺めながらのクルーズも体験しましたし、テーマパークなどにもあちこち行きました。
大阪や神戸、北海道、仙台、東京にも何度も行きました。
私はつくづく思います。
早く自分の愚かさに気が付いて良かったと。
もし気が付かなければ、貯金はたくさん増えたかもしれませんが、つまらない人生を送っていたような気がします。
楽しみがあるから、人は頑張れるのです。
冷蔵庫に冷たいビールがあるのを知っているから、仕事を終えて真っ直ぐに帰ることができる。
それと同じこと。
何か良いことを用意することもなく、ひたすら働け勉強しろ、頑張れと言ったところで続けることなどできないでしょう。
それを一番私がよく知っています。

子供の記憶力は凄いです。
ちゃんと色んなことを覚えてくれています。
楽しかった記憶は元気のもと。
今年は、どこに行こうかとただ今検討中です。
こんな楽しい家族会議なら、何度やっても良いですね。

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