マスクに守られているはずの私
最近ティッシュとビニール袋が手放せない私は、ずっと家の中で持ち歩いています。
今もPCの横には必ずそれらが置いてあるのですが、やはりこの時期花粉症の私にはこのアイテムがないと非常にまずいです。
そんな私なのに、昨日出かけた時にティッシュを忘れてしまいました。
不幸中の幸いなのかマスクだけはしていた私。
少し風が吹くとくしゃみをしたくなります。
くしゃみをすると、完璧に私の鼻の中に詰まっているものが飛び出してしまう…そう思うとぐっと堪えて我慢しようと思います。
でも、花粉症の時って、鼻が知らない間にツツーっと出ている時があるのです。
そして、そのパターンで私の口に何か液体がマスクの中でついたのです。
私は咄嗟に「鼻が垂れたんだ!」と思いました。
この際、何でもいいと思い、トイレを探しました。
トイレットペーパーで鼻をかもうと思ったのです。
「マスクをしている今、私のこのマスクの中の状況は私にしか分からないはず!」と思い、平静を装って歩いてトイレの標識を探して、トイレに向かいました。
するとなんと女性のトイレが混んでいるのです。
もう私の口は絶対に開けられないし、まさか列を抜いて「すいません、紙だけいただいていいですか?」なんて言えません。
しかも、そう言えたとしても、口を開けた瞬間鼻水が口に入ってしまいます。
またあいにく、そこはコンビニもなく、ティッシュが買えるような場所ではなかったので、この列に並ぶしか方法が思いつきませんでした。
じっと耐えて私はどうにか鼻をかむことができたのですが、マスクを鏡で観た時に鼻のとがっている部分から透明に色が変わって口元までその透明の筋が垂れていたのが見えました。
マスクをしているから周りからばれないなんて思っていた私が甘かった…。
「もう絶対にティッシュを忘れるものか!」と私は心に念じました。