おひとりさま

仕事柄、女性でバリバリ働いている人が周りに多い。
その女性たちは自分の健康や美容にも気を使い、美味しいものも食べて、朝から晩まで好きな仕事をしている。
生命力の強さや責任感などが溢れ出ていて、活き活きして働く姿を見ると、私もこんな女性になれたら、と憧れる。

仕事場ではプライベートなことはたくさん話さないが、打ち解け始めると色んなことを話す。
一回りもふた周りも離れ、母親と同年代の方もいるので、同じ空間を共有できてこちらまで成長できるような気がしてしまう。
一日中精力的に働いていてかっこいい!と思っていた方はみなさんご結婚をされていなかった。

離婚された方もいれば、結婚する暇なく50代まで仕事の第一線に身を置いていた方もいらっしゃる。
やっぱり、女性が自分な好きなことを仕事にして、バリバリ働く上で、結婚生活や子育てというのは諦めなければいけないのかなーと思うほどの「おひとりさま」率の高さ。

みなさんほど、仕事が充実していて、恋愛感情以外の人付き合いコミュニティがあれば、ひとりでも問題ないんだろうな〜と思う。
しかしふとしたときに、年金暮らしが始まったときの話題になる。
若輩者の私の存在はすっかり忘れられているが、私は耳を傾けているだけでも勉強になる。

そのうちマンションを買おうと思っていたが、震災をきっかけにどこの地でマンションを買えばいいのか分からなくなって、賃貸暮らしをしている。
貯金はしてきたつもりだけど、それでも孤独死するのが目に見えているようで、そのことを考えるとなぜ結婚しなかったのか、と過去の自分を責めたくなるんだとか。

みんなで飲み会をしているときに、ぽっくり逝きたいわ!と豪快に笑う大先輩。
私はどんな人生を歩むか分からないけれど、孤独死のことを考えると、複雑だし先輩のようになりたいとは言えない。

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