人が生まれる瞬間の美しさと素の私

私は出産時に自分でもすごく落ち着いていたな…と思うことがあります。
それは出産した時にまず目に入ったものを一人目も二人目も鮮明に覚えています。
一人目の時は、小さな小さな手でした。
本当に新生児の手は小さく、感動したのを覚えています。

その手を見た瞬間、この子が私よりも大きな手になるまで一緒に楽しく生きていけたら…と願ったことを思い出します。
初産だったため、私もうまく力めずに最後少し時間がかかり少しうっ血しているようにも見えた小さな手。
立ち会った主人はその手を取り、感動に涙を見せてくれました。
二人目の時はなんと髪の毛でした。
自然分娩なのでもちろん頭から生まれてくるのですが、頭の毛がすごかったのです。
一人目の息子は毛が薄い方でやっと2歳ころにふさふさのお友達に追いついたくらいでした。
でも、下の娘は「毛むくじゃら」という印象が強く残っています。
さらに肩の方までも産毛の様な薄い毛がたくさん生えており、女の子なのに…と主人と一緒になって心配しました。
今では良い思い出だなって思えるほど、毛深いのも落ち着いてきました。
人が生まれる瞬間は本当に感動的です。
あの音、声、そして周りの喜び、何事にも代えられません。
そんな我が子ももう小学生。
少し勉強ができなくても、友達と喧嘩をしてしょげて帰ってきても、その出産の時を思うと「無事で健康で生まれてきてくれた」ことの感謝の気持ちでいっぱいになります。
でも、やはり出産シーンの素ッピンの私の姿が映っているビデオデータを観たいとは未だに思えない私。
感動したままの綺麗な出産の思い出としておきたいという思いが強いからこそ、素ッピンの恐怖顔は隠したままでいたいと思います。

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