転んでも怪我しても止められないスノーボード
私の冬の娯楽はスノーボードです。
山に囲まれた田舎だけあって、車を一時間も走らせればスキー場にすぐ着きます。
真っ白な世界を滑り下りていく感覚は最高です。
学生時代から毎冬、スノーボードをしに行っていたんですが、ここ最近は行けなくなってしまいました。
私とスノーボードの出会いはいまから7年前。
最初はスキーをしていたんですが、右足首をねん挫してから思うように滑れなくなってしまったんです。
エッジが立てられない状況とでも言いましょうか。
右足首をねん挫したのもスキーをしている最中でした。
大学の卒業旅行へサークルの仲間と一緒に北海道へ行ったんです。
北海道の雪質は世界に誇るパウダースノー。
サラサラしています。
私の地元の雪質はべちゃ雪と言って、水分を多く含んだ雪質です。
滑る側としては断然パウダースノーの方が滑りやすいんですが、余りの滑り良さについスピードを出して滑ってしまったんです。
「しまった。」と思った時は遅く、私は顔面から一回転していました。
スキー板は外れ、起き上った私の顔から真っ白な雪の上に血痕がぽたぽた…。
でも寒いので感覚が麻痺していてどこを怪我しているのかが分からないのです。
さらに軽く脳しんとうを起こしているようでクラクラしていて。
右足も挫いた様で思うように動きません。
しかも運が悪い事に転んだのは人が少ない上級者コース。
仕方なく、自力でゆっくりと滑りながら麓にある救護室まで自分で行きました。
それからスキーをやめて、スノーボードにしています。
「あんな思いしてもまだ雪山行くの?」と心配してくれる人もいますが、やめられません。
冬の唯一の娯楽ですから。