飾られたひな人形

もうすぐ3月3日、ひな祭りがやってきます。
私の家は私と妹の2人女の子がいましたが、ひな人形がありませんでした。
そのため、この時期に友達の家へ遊びに行き、飾られたひな人形がとてもうらやましく、ずっと眺めていた思い出があります。

ひな人形はありませんでしたが、私の家では毎年ひな祭りの日には祖母がケーキを買ってきてくれました。
ピンク、黄緑、白のクリームでデコレーションされた、ひし形のケーキの上には、砂糖で出来たお内裏様とお雛様が乗っていて、いつも私と妹で取り合いになっていました。
祖母はケーキの他にも、ひなあられや甘酒を準備してくれたのですが、今は大好きな甘酒も子供の頃は苦手で、祖母に見つからないよう、母に飲んでもらっていました。
また夕飯も、母が私と妹の好きな物を作ってくれ、ひな祭りの日は私にとって特別な日でした。

今は私も妹も大人になり、自分たちのためにひな祭りをすることもなくなりましたが、今年7歳になる姪っ子のために準備を始めました。
立派なひな人形ではありませんが、お内裏様とお雛様2人だけの小さなひな人形を購入しました。
嬉しそうにひな人形を眺める姪っ子を見て、当時の自分を思い出しました。
また他界してしまった祖母の代わりに、今度は私の母がスーパーでひなあられや甘酒を購入するなどしています。
また父がひな祭り用のケーキを予約すると言っており、両親は私が子供の頃より張り切っていると思います。

将来私が子供を授かったら、ひな祭りに限らず、イベントは家族で楽しみたいなと思いました。

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