褒める子育て
私には3歳になる娘がいる。
私にとって初めての子育てであり、わからないことだらけで、特にしつけによく悩む。
また、わりと若い時に出産したため、親しい友人たちにはまだ子どもがおらず、むしろ結婚すらしておらず、結婚してから住み始めた馴染みのない街には知り合いもおらず、なかなか相談する機会がない。
日々、娘にとって最善であるのかを考えているが、育児本を読んだところでそれがどんな子どもにも当てはまるわけではない。
子育ての方法には普遍的な正解などなくて、やはり毎日悩むことになる。
ただひとつだけ、褒めるという行為が娘にとって良い方向に作用していることは確信している。
人は評価されたい、認められたいと思う欲求がある。
それは大人も子どもも同じだと思う。
例えば、大人も自分の仕事が評価され、認められれば嬉しいに違いない。
私の娘も「すごいね!」「よくできたね!」「かしこいね!」と声をかけると、とても嬉しそうに、時には照れ臭そうに笑う。
ボタンを自分でとめられた、お片付けができた、そんな些細なことだけれど、娘にとってはすごいことであり、それに対して褒められたい、認められたいという欲求があるようだ。
娘の、大人にとっては些細な行為に対して、高い評価を示すと、娘はもっとやる気を起こす。
初めて食器を流し台に持って行ってくれた際、「すごい!ありがとう!」と言うと、次の日も、またその次の日も食器を持っていってくれた。
自分でお着替えをすることだって、自分で食事をすることだって、褒めることによって嬉しそうな顔をしながら最後までやり切ろうとする。
ただ、難しいのは、褒めることによって高い評価を示すことと、叱ることのバランスである。
どういうときに叱るのか、しっかり決めておかねばならない。
しかし、基本的には娘を褒めて、そのやる気を引き出し、前向きな子育てをしていきたいと思う。