夏休みの自由研究で賞を狙う私

夏休みや冬休みの宿題をいつも早く終わらせてしまう私。
さすがに日記だけは先走ることができないけど、昔からこのペースは変わらなかったと思います。
自分でもなぜこんなにせっかちなのかはわかりませんが。

特にドリル系はすぐにやりたくなってしまいます。
今思えば、ドリルは毎日少しずつコツコツやるのがいいのにあの時は宿題という心を圧迫する課題から早く抜け出したかったのでしょう。
最初の一週間くらいで終わらせてしまう私はその後遊び呆けて抜け殻の様でした。
さらに、夏休みの自由研究という理科の課題があったのですが、それさえも早く終わらせたくて仕方がありませんでした。
でも、高学年になってやっと気がついた私。
コツコツ地道にやる研究が「先生受けがいい」ということを。
そんな打算的な考えをモロ出しするようなテーマで夏休みの研究をしました。
それは「サビ」の研究でした。
透明な安いプラコップに釘を入れ、塩、砂糖、醤油、真水、酢などを入れ、どのような結果が出るかという研究で、賞を狙いに行ったのです。
もちろん、私の狙い通り先生受けはすごくよくて、賞をいただきました。
でも、研究結果が面白いのです。
実はさほどそれぞれの液体の中にある釘の差異が出なかったのです。
そして釘よりも液体が腐っていく変化の方がすごくて、私は最後変な浮遊物や沈殿物などをどけながら釘の状態を観察していました。
親からは臭いし、汚いし、早くどうにかしてくれ…と最後の方では言われる始末。
自分でもこの研究は先生が良くても、私は別にどうも感じないし、むしろ失敗に終わったという記憶が残っています。
やはり受け狙いの研究は自分の心に何も残らなかったような気がしました。

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