過ちを二度と犯すものかと心に決めた私

悔しい思いをした私はもう二度と同じ過ちを犯しません。
その悔しい思いとは、買い物中に起きました。
私が前から欲しいと思っていた服。
今ちょうど冬物のバーゲンをしていたので、どこまで安くなるか…暇さえあればセール会場に足を運んでいました。

そして、もう買おうか迷っていたころには定価の70%オフだったのです。
今でしょう!と思い、その日あいにくお財布が空っぽに近かったので、私はそのデパートの中にあるATMに行きました。
残高は少なかったものの、ここであの商品を買わなければ私は絶対に後悔をすると思い、給料前ということを知りながらも残高0にしてお金を下ろしました。

もうお金を下ろした後の私は足取りも軽く、早速今日の夜友達との飲み会にその服を着ていこうと心に決めました。
その服を買おうと決心してからまだ15分くらいしか経っていなかったと思います。
売り場に戻ると私の決めていた服がありません。

きょろきょろ探していると、なんと試着室から私が決めていた服を持った女性が出てきました。
「すごく可愛い…どうしよう…」なんて声が聞こえてきます。
迷っているなら私にちょうだいと言いたいくらいでした。
もう買わないでと祈るばかりです。
そして、自分がここに来る前にすっからかんのお財布で買い物に来たことをすごく後悔しました。

店員さんがその女性に「すごくお似合いですよ~ワンピースなので一枚で着られちゃいますし!」と商品を押します。
にらむ私。
店員さんは服を売るのが商売ですから、お客さんにお勧めするのは分かっていても、心の狭い私は許せません。
きっとあの店員さんは私が毎回この服を見に来て、欲しいと分かっているはずなのになんであの人にそんなこと言っちゃうの?、そんな気分になってしまう私。
もちろん、あの服は違う人の手に渡ってしまいました。

今となっては後の祭り。
もうこういう経験はしたくない。
次は気をつけようと心に誓いました。

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